不安な気持ちに抗しきれないと人々はグズという手段を選択しようとします。
子どもに「勉強しなさい」、「努力しなさい」、「きちんと整理しなさい」とたたみかける親の気持ちはわからないでもありません。
だんだんエスカレートして、「今はきついかもしれないけれど、本気になって一生懸命やらないとダメになるわよ」とたたみかけます。
子どもにはこう聞こえています。
「人生なんかつまらない。楽しむヒマもない。イヤだけど勉強はしないといけない」
子どもはだんだん自己疎外感に追いやられることになります。
失敗することへの恐れ、不完全であることへの恐れ、過剰に期待されることへの恐れを感じるようになります。
今のあるがままの自分が許せなくなります。
わたしたちの最悪の批評家は自分自身です。
外で楽しんでいるようなものなら、いつなんどき災難がかかってくるかもわからないと思うようになります。
怠惰な自分が許せません。
だから、いつも否定的な語りかけを自分にするようになります。
物事に対していつも否定的にとらえる態度が備わっていきます。
人はどうしてグズになるのでしょう。
それは、グズには「報酬」があるからです。
裁かれるという恐怖を和らげてくれるという「報酬」があるからです。
グズは苦痛や脅威から目を逸らせてくれます。
緊張を和らげてくれるのです。
さらに次のような「報酬」が追加されることもあります。
・他の誰かがやってくれる
・がまんして待っていると状況が変わってひとりでに解決することもある
完璧をめざす人は、完璧を崩すおそれのあるリスクを避けようとします。
グズは自分を守る道です。
グズの悪循環(その2)
完璧主義の要求は失敗の恐れを強め、グズという報酬を得ようとします。そのことで自己批判を高め、これからのことを考えると不安と葛藤を招きます。そのことで自信を喪失し、失敗に対する恐れはさらに強まり、さらにグズ加減を高めます。
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【参考図書】
『戦略的グズ克服術』
ネイル・A・フィオーレ著(河出書房新社 2008.4.30)
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