セブン&アイ・ホールディング会長の鈴木敏文さんは世界最大規模のコンビニエンスストアチェーン、セブンイレブンの創設者です。
鈴木会長の目にはローソンなどの強敵出現はピンチではなくチャンスと映ります。
なぜなら、顧客にとって比べることができる尺度ができるからです。
自分たちの店の価値を顧客にあらためて認めてもらうことができる機会でもあるからです。
競合店とお互いが切磋琢磨することでコンビニ全体の価値も上がっていきます。
競合店がひしめくことでシェアが奪われると考えるのではなく、シェア自体が広がっていくとらえるべきだと鈴木会長は主張します。
繁華街の一角にラーメン店や餃子の店がひしめくのも、鞄屋さんや靴屋さんが集まるのも同じ論理です。
顧客は比べることができる店がたくさんあるとどの店が良いか比べる楽しみができ行ってみたくなります。
お店にとっても周りに競合店がなく1軒しかないと自分の店のことしか考えなくなりますが、周りにたくさんの競合店があるとどうしたら顧客に来てもらえるか真剣に考えるようになり、顧客側から見た視点に変わります。
どの店も同じように顧客視点に立てば全体のレベルが上がるとともに周囲への認知度が高まり顧客も増えていくわけです。
「われわれの競争相手は競合他社ではない。真の競争相手はめまぐるしく変化する顧客のニーズである」
小売業にとっては変化への対応が命です。
鈴木会長がいつも社員に口を酸っぱくして言ってることです。
顧客のニーズがあれば不可能と思えることでも挑戦することにしています。
セブンイレブンは各種料金・代金の収納代行サービスを始めました。
顧客にとって平日の午後3時までに銀行に行って番号札もらって待たされて払うより24時間開いているコンビニで支払を済ませた方がずっと便利です。
そのためにはATMも店内にあった方が顧客にとって好都合です。
それも既存の銀行のATMであると何かと便利が悪い。
そこで自前で銀行をつくりました。
銀行をつくると言ったら、素人が始めても絶対失敗すると金融業界から否定論の嵐が巻き起こりました。
それでも不屈の闘志で数々の不可能を可能とし、ゼブン銀行をつくりあげたのです。
【参考図書】
なぜ、セブンでバイトをすると3カ月で経営学を語れるのか?
―鈴木敏文の「不況に勝つ仕事術」40 (プレジデントブックス)
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他社(他者)との勝負というより、自分との勝負って感じですね。人も会社もそれが出来るところが伸びていくのでしょうか。
鈴木敏文さんは、私にとって気にかかる経営者の一人で、「データに基づいて仮説を立てては実践する」という点から、多くを学ばせてもらっています。
セブンイレブンでバイトをすれば、それを現場で体験できるから「経営を語れる」ようになるのでしょうね。
週末から一昨日まで、配偶者と上海に行ってきました。セブンイレブンには何か考えがあるのでしょうか、上海ではファミマしか見かけませんでした。
くーじゃんさん
そうですよね。限界と思っている自分あるいは自社の閾値を超えるための闘いなのでしょうね。
我らのイチローがまさにそれを体現して世界にアピールしてますものね。
マーさん
本の題名になっているのに「なぜアルバイトをしたら経営を語れるようになるのか」に触れていませんでしたね。実は、マーさんのおっしゃるとおりアルバイトにまで明日の売れ筋についてデータに基づいた仮説を立てさせ発注し、さらにその結果をPOSシステムで検証させているそうです。鈴木会長は人間の働きがいというのは給料の額だけではないという哲学を持っていてアルバイトやパートにもやりがいを持たせているとのことでした。
セブンイレブンは北京に出店して5年目だそうです。意外にもおでんが空前のヒット商品となり、女性用コスメ、お弁当の売上も好調だそうです。上海進出は今年から本格化するとのこと。すでにローソンもファミマも進出しているので上海でもこれから激戦が繰り広げられるのではないでしょうか。
先日のブログについても感じたのですが、工場でOEM商品ばかり生産しているとお客様の感じることがなかなか伝わりません。
そのせいで社員のモチベーションもなかなか上がらないのかもしれません。
そこで、今は会社の周囲の方に好感を持たれるような行動や、過去にメルマガで教えて頂いたリッツカールトンホテルの考え方をしかけようと思っているところです。
すずボスさん
リッツカールトンホテルのクレドが工場の皆さんに浸透するとよいですね。
1 あたたかい、心からのごあいさつを。 お客様をお名前でお呼びします。
2 一人一人のお客様のニーズを 読みし、おこたえします。
3 感じのよいお見送りを。さようならのあいさつは心をこめて。
お客様のお名前をそえます。
一朝一夕にはいかないでしょうが、これができるようになると、まわりのお客様だけでなく、社員自身も生き生きとして元気になれるんですよね。