日経エンタテインメントの発行人、品田英雄さんはその著書『ヒットを読む』の中でヒットの常識は時代とともに変化していくと説明しています。
時代とともに人の心も少しずつ変化しています。
当たり前と思っていることに意外と落とし穴があったりするものです。
今日のメルマガで紹介しました任天堂Wiiのコンセプトがまさにそれではないでしょうか。
TVゲームは1人で部屋にこもって遊ぶもので家族のコミュニケーションや健康とは相反するものというイメージがこれまでずっとありましたが、家族で楽しむWiiは今までのイメージを逆手にとって見事に現代人の隠れニーズにマッチさせ成功した例です。
観察力が上がれば変化に敏感になります。
品田さんは当たり前と思っていることが通用しなくなっている例を本書のなかでいくつか取り上げています。
たとえば、20数年前は、私も若者に属し、彼女(現妻?)と映画やドライブを楽しんでいました。
その当時は「デートはカネになる」というマーケティングの原則がありました。
その頃の男性は女性を喜ばせるため、デートを盛り上げるために、手間もお金も惜しまなかったと思います。
ところが、現在は「草食系男子」という言葉に代表されるように男が女を喜ばせるために手間もお金もかけなくなりました。
女性の経済力が向上し、男性におごってもらうことを屈辱と思う女性も増えているそうで、今は割り勘が原則です。
しかし、恋への欲望がこの世から消えたわけではありません。
合コンやドライブなどの面倒くさいプロセスが省かれ、ネットや携帯で直接気持ちを伝え恋を実らせるカップルもあるとのこと。言葉で書いた方がお互い気持ちがよくわかるというのが理由らしいです。
妻から「あなたは告白するとき直接会って話をしたい方か、それともメールで言葉で伝えたいタイプか?」と聞かれましたが・・・う~ん。どっちだろ(笑)話が横道にそれました。
ところで、踊りの世界でも変化が起きています。
昔はディスコ、最近ではユーロビートやパラパラなど、踊りはいずれも若者が生み出した文化でした。
最近はサルサがブームとなっており、20代後半から30代の女性でによって人気が支えられているそうです。
また、社交ダンスの人気が最近になって復活しているそうです。
こちらは、女性は40代から、男性では60代からの参加者が多いということで、注目すべきは一人当たりが落とすお金が高額であるということです。
現代は中高年でも「枯れていない」人たちが増えており、退職したらJRフルムーンの旅でなく自分で高級車を買ってドライブを楽しもうと考えている人も多いそうです。
このように時代はすこしずつ変化しています。
昔、当たり前であったことが今は変わっていないか観察することが必要というお話でした。
『ヒットを読む』
品田英雄 872円(日本経済新聞社 2005.11.15)
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最近感じるのは、お客様の見る目が肥えてきている、と言うことです。今までOKで通っていたものが、こういうのは嫌、と感じる人が多くなったのかもしれません。
確かにそういう変化にこそ、ビジネスチャンスがあるのでしょうね。
そうですか、枯れていない中高年ですか。すずボスは・・・絵を勉強して、自転車で出かけて風景画を描いたりしてみたい。いや釣りの方が実用的ですね、梅おにぎりを買わなくっちゃ。
メルマガでご紹介の鳥内さんの書籍も読みましたが、観察してニーズがどこにあるのかを見出してヒット商品を生み出している例がたくさん紹介されていますね。
世の中の状況をきちんと観察できる目を養っていきたいと思います。恥ずかしがらずに、きょろきょろと好奇心を持って周りを眺めるようにします。
すずボスさん
商品やサービスでベネフィットを強調すればその反動が必ず現れるものですよね。
楽しめる人がいる反面、そのことで寂しい思いをしたり、お金や時間を浪費したり、環境に悪く作用するなどマイナス面も出てくるわけです。
そちらの方に目を向け価値を反転させた商品やサービスを創りだすことができれば大きなビジネスチャンスにつながるのでしょうね。
風景画、釣り、いいですね。退職するのが楽しみと思うくらいの趣味は枯れていない証拠ではないでしょうか。
マーさん
ヒット商品を生み出す力は、観察力につきますね。
私も街なかやショッピングセンターではきょろきょろするように努めているのですが、如何せん、「あれ、あそこにあった店舗がなくなっている」とか「美味しそうなラーメン屋ができている」など今ひとつ思考に深みが出ません。問題意識を強くもって、これからもきょろきょろしようと思っています。