あなたはA社のスーパーバイザー。
A社は全国に200店舗を持つファミリーレストランチェーンです。
あなたはその中の20店舗を担当しています。
今はファミレス業界全体が低価格かつ過当競争に陥り、どの会社も業績が伸びていません。
A社も同じ。
本部からの命令は「売上を減らすことなく利益率を向上させてほしい」です。
通常の人件費節減、物件費の節減対策は本社主導により出し尽くした感があります。
A社のスーパーバイザーであるあなたには「ワンランク上の問題解決」が求められています。
あなたならどうする?
【本日の紹介図書】
『Think! No.32(2010 WINTER)』
実践的ビジネストレーニング誌
1,890円 (東洋経済新報社 2010.2.4)
あなたは、今日のメルマガの記事を思い出し、まずは「問題点の認識」から行うことにします。
考えられる経費節減策は全部実行しているのに他社との値下げ競争に巻き込まれ利益を出すことができていません。
これが問題点でしょう。
それであれば
次に改善点の特定です。
何か手がかりがほしいところですが、思いつかないので考えられる施策を抜けやモレがないよう全部出すことにしました。
でも、出てきたのは本部がすでに考え実行した経費節減策ばかりでした。
どうも今日のメルマガにあった「轍(わだち)思考」に陥っているようです。
そこで、もう一度問題点に戻ります。
売上を減らすなという本社命令なので人員を減らすことはできません。
人を減らすのではなく、現在の人員を維持したままシフトを切り替えていくことにしました。
「改善点」に着目し、次のような考えることにしました。
「混んでいるときに人員を厚く配置して顧客の回転率を高め、空いている時間は人員を極力減らし、減らし切れない人員は他の価値を生む仕事に回そう」
これまでパートタイムは最短3時間働いてもらっていましたが、昼と夜の混んでる時間は各1時間程度なので、残り2時間は遊ばせている状況でした。
そこで、単価を少し上げて最短2時間で働いてもらうことしようと考えました。
規定の時給(900円)に20%上乗せして2時間分(1.2時間分×2時間)払うことにします。
これで1人当たり0.6時間分(3時間-2.4時間)、人件費が削れます。
0.6時間×900円×朝夕2回×1人分シフト×365営業日×20店舗=800万円の経費節減効果が生まれます。
時間の効率だけではありません。
空間の効率も考えることにします。
空いている時間は店舗内のスペースや駐車場も遊んでいることになります。
手段にこだわらなければ、これらも有効活用でお金を生むことができます。
店舗スペースを貸し会議室、カルチャーセンター、セールス商品説明スペース等に利用することにします。これに、減らし切れない人員を充てます。
駐車場スペースは朝市、フリーマーケットなどで貸し出し、人が集まるようにする・・・
次から次にアイデアがわき出るあなた。
毎日スキルアップ通信の読者でよかったとつくづく思うのでした。
(おしまい)

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「轍にはまらず」柔軟に問題解決の視点で考えると、いろいろと見えてくる事例ですね。
日常の業務の中で、心掛けるようにします。
暇な時間をどう活用するかが大切ですよね。
ファミレスなら「午後のティータイム」とか言って、2時半から5時までの限定メニューを用意するとか。
料理教室とかも出来そうですね。
マーさん
たぶん私は轍の中にいるのでしょうが、みんなが通るものだから深くなり過ぎて気がつかないのでいるかもしれません。気がついたらついたで、そこから抜けるのは大変なんしょうけどね。
くーじゃんさん
午後のティータイム、限定メニュー、料理教室。なかなかいい線いってますね。ファミレスの機能を考えたとき「食べる」に特化して宅配を始めたところもあるし、「集まる」「おしゃべりできる」に特化すれば他にもいろいろサービスメニューが考えられそうですね。
正に轍にある前車のタイヤの後しか見えていない状態です。すずボスタイヤだけフラフラ揺れて外れそうです。
多分タイヤ一本外れても、しばらくはそのまま轍を走り続ける事はできそうですが、いずれ轍は無くなった所で止まるかも。
何とかフラフラしながら本体の方向転換のきっかけをつくらないと・・・ とは思うのですが。
すずボスさん
私も轍が深すぎてそこから脱出するのは容易にはいきません。このまま行くと「車両通行止め」に突き当たりイヤでもコースから抜けなければいけなくなります。残り時間は短いので思い切り車を乗り捨てて轍の外に出ようかとも思うのですが・・・思うだけで今日も轍を走っています(^^;)