ジュリアーニ元ニューヨーク市長の論点思考

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 ルドルフ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は凶悪犯罪撲滅に大きな成果を残した名市長としてその名を知られ、 ギネスブックに「最も多く犯罪率を削減させた市長」としてノミネートされています。
 その成果はまさに「論点思考」によるところが多いようです。

【本日の紹介図書】
『論点思考』
   内田和成 1,680円(東洋経済新報社 2010.2.11)

 

 ニューヨークは犯罪のメッカ、これを減らすことはと誰もが不可能と思っていました。
 ところがジュリアーニ市長は論点の設定を変えることにより犯罪を減らすことに成功したのです。


 毎日のように凶悪犯罪が発生するニューヨークにおいて誰もが大きな犯罪に目が向いていましたが、ジュリアーニ市長は小さな問題から率先して解決することにしました。

 多くの市民を悩ませていたがのが路上での強請(ゆすり)です。
 信号機の前で停まっている車の前にいきなり人が現れ勝手にフロントガラスを拭き現金を請求するという手口でした。

 現行犯でしか捕まえられないので警察も手を焼いていました。

 ジュリアーニ市長はフロントガラスを拭こうが拭くまいが道路を横断することは交通違反に当たるので、理由を問わずどんどん捕まえるようにしました。

 路上で強請をする人はほかの事件で逮捕状が出ているような人ばかりなので、かなわないと思ったのか路上強請は激減しました。


 ジュリアーニ市長はさらに警察官を5000人増強して、壁に落書きする者、未成年の喫煙、無賃乗車、万引きなど容赦なく捕まえていきました。


 街がきたないと簡単に落書きをする人も、街がきれいになると落書きできなくなるという心理学の理論「割れ窓理論」を利用した施策です。


 ジュリアーニの軽犯罪を許さない「不寛容政策」によりニューヨーク市はきれいになりました。

 それに合わせて小さな犯罪だけでなく大きな犯罪まで減っていきました。
 殺人事件は3分の2に減り、
 発砲事件は75%も減りました。


 論点を「大きな犯罪から取り締まる」を「ゆすり(小さな犯罪)から取り締まる」に変えて見事に成功したのです。

 

                      
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コメント(6)

「割れ窓理論」によるジュリアーに市長の対応はは有名ですね。
この理論の要点は、小さなことを徹底して正すことで大きなことがただされるといことでしょうが、「大きい問題を正す」という問題設定が誤っていたというところからスタートする「論点思考」なのですね。
「問いの当否を問う」ようにしなければいけないと、改めて考えさせられました。

小さな問題であろうと大きな問題であろうと真に隠れている問題の本質は同じだったと言う事でしょうか。
今まで会社をきれいにしましょうと言いながら、汚れているところを清掃してください、と言っているばかりでした。
正に元々がきれいになっていれば皆汚さない、と言う事なのかもしれません。やってみよう!

ブロークンウィンドウ理論で有名な話でしたが、そういう出発点があったのですね。大事の前に小事って事ですね。

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