発想が貧困、視野が狭い、思い込みが激しいなどと言われても仕方がありません。
どうしたら問いが立てられるようになるか説明します。
できれば複数の論点が仮説とともに出てくるようになりたいものです。
【本日の紹介図書】
『論点思考』
内田和成 1,680円(東洋経済新報社 2010.2.11)
コンサルタントは職業柄、顧客が抱える悩みや問題意識をはなから疑ってかかるところがあるそうです。
なぜなら、顧客と同じことを考えていたのでは、顧客に同化してしまい、顧客と同じ論点しか持てなくなり、したがって解決策も示せなくなるからです。
普通は誰もが「これが論点だ!」と認めるメジャーな問題点が先にあるものです。
そういう場合、あえて「いや待てよ。こちらかもしれない」と思う癖をつけましょう。
複数の論点を並べることで、論点を際立たせることができます。
あるいは次元の違う論点どうしを上位概念でくくり直し、真の論点に近づくこともあります。
ビジネスパーソンはどうしても経営のトップや上司から与えられた課題を鵜呑みにしてしまいがちです。
ほんとうは課題そのものを疑ってかかることも大事なのですが、現実にはできないでしょうから、大論点は受け止めるとして、中論点を自分でいくつか考えてみるようにします。
営業成績を上げるという大論点のもとに、訪問件数を増やした方がよいか、訪問件数を減らして一個一個ていねいに面談した方がいいか、それぞれ試してみるようにします。
Aの論点を解けと問題を出されたとき、因数分解して解くのではなく、Aという論点以外にもBという論点があるのではないか考えられるようになる方がよりビジネス力がつくというものです。
たとえば、近所に評判のよい学習塾ができて危機感を感じている塾長から相談を受けるとします。
近所の塾はオリジナルの教材がわかりやすいと評判になっています。
塾長はあなたにこちらも生徒数を増やす施策を考えてほしいと頼みます。
そのまま塾長の論点を因数分解すると「チラシを配る」「授業料を下げる」などが浮かびますが、塾に子どもを通わせる親の気持ちを考えるとそれは本筋でないような気がします。
むしろ、授業の質を上げるという論点に基づき、「カリスマ講師のスカウト」「すでに在籍している講師のレベルアップ」などの施策を提案した方がこの場合は適切ではないでしょうか。
2つ以上の論点が立てられるよう普段からトレーニングすることが大切です。
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自分を疑うというのはなかなか出来ない事ですね。最初に思いついた問題点も、確かに理論的には問題点であり、解決すべき内容が含まれていますから。そこを敢えて疑い、自分で問題点を見つける手間を取れるか。う~ん、謙虚さと粘り強さと、無駄とも思える思考の繰り返しを行う事でしょうか。
くーじゃんさん
著者の内田さんは、第2案を考えるとき、自分の考えに反対しそうな人の立場になって、自分の案をあえて批判的に見るようにしているそうです。反対している人の顔を思い浮かべながらどんなケチをつけてくるか想像すると、代替案が浮かんでくるそうです。内田さんの場合はいろいろなクライアントを相手にしなければいけないので、どんな変化球も打ち返すようトレーニングを積んでいるのでしょうね。交渉では使えそうです。
最近、「そもそも」に はまっています。
議論が煮詰まった時、論点を探すのに重宝する言葉です。しかしそこに至るには自分自身で疑問点を探し出して考える、と言う事が身に付いていないといけませんね。まだ頭の中に染みついているものではないので、疑問や相手の言葉と同時に意識すれば、もっと道も広がっていくような気がします。
自分の仕事を考えるときにも、コンサルタントの視点を持つとよいようですね。
最初に考えた「論点もどき」を疑ってかかる習慣をつけて、発想を多角的にできるように訓練したいところです。
すずボスさん
「そもそも」は口癖にしたい言葉ですね。私は「理由は3つある」とか「論点は3つある」にはまりたいのですが、たぶん3つ出てこなくて恥をかくのでまだ使えていません。自分をみがいていつか使えるようになりたいと思っています。
マーさん
まわりには論点もどきがたくさんあるように思えます。特に偉い人から出てくることが多いのですが、私は返事だけは早く、すぐに鵜呑みしてしまうタイプなので、たとえ返事した後でも、もう一度検証して、場合によっては違う論点も提案できるようになりたいと思います。