就職氷河期と言われています。
学生にとって就職戦線異状ありでしょうが、実は雇う側からみても「異常あり」なのです。
仕事の関係で就職説明会にお邪魔することがあります。
企業のブースの人事担当に「買い手市場なのでよりどりみどりでしょ」と聞くと、どこの担当者も首を振り「よくない」と言います。
面接にたくさんくるのだけれど人材がいないと言うのです。
大学生の就職内定率が調査を始めて以来最低と言われ、学生であふれる就職説明会の会場をニュースで見られた方も多いと思います。
さぞかし今年の学生は大変だろうなと思っていたのですが、どうも事情が違うのです。
企業ブースの人事担当者の話によると、学生達は面接前に練習してきたらしくこちらからの質問に対してはちゃんと答えるのだけれど、どこか覇気がなく、うちの会社について何か質問ありませんかと聞いてもありませんと言い、興味も示さないというのです。
引率してきた先生は一生懸命なんだけど・・・と、ある担当者は首をかしげます。
先日、NHKのクローズアップ現代で、貿易自由化が進むASEAN、中国の学生たちが語学やITなどの英才教育を受け、グローバル企業が彼らをどんどん採用する様子が描かれていました。
それに比べゆとり教育で育てられた日本の学生は他のアジアの学生と比べるとかなり見劣りがします。
世界2位を誇ったわが国のGDPもあと少しで中国に抜かれ3位に転落しようとしています。
政治が悪い、教育が悪い、社会が悪い・・・
確かにそのとおりですが、私たち自身、もっと自分で行動し、自分で未来を切り開いかないとこれからの時代を生きていくのは困難な状況となってきています。
来週19日からの「毎日スキルアップ通信」では、自立的な仕事人になることを勧める2冊の新刊を紹介することにしています。
1冊目は松浦弥太郎さんの著書です。
松浦さんは高校を中退してアメリカに渡り、帰国後、長くフリーランスとして行動してきましたが、縁あって40代から雑誌の編集長として会社勤めをすることになります。
松浦さんが会社勤めを始めてわかったこと感じたことをこれまでの人生観と重ね合わせて熱く語ります。
「人はどれだけ悩んだのか、どれだけ迷ったのかということが将来を決めてゆく」
「人生とは死ぬまで日々悩み続けていくことです」
松浦さんの著書『松浦弥太郎の仕事術』は週の前半に紹介します。
長いフリーランス生活から会社勤めを始めた人もいれば、長く勤めた会社を退職し、その寂しさを乗り越えるとともに、これまで会社に勤めながら育ててきた自立性と実力を十二分に活かしてフリーランスとして大活躍している人もいます。
経営コンサルタントの吉越浩一郎さんです。
吉越さんは会社勤めの人に独立するつもりで仕事をすることを勧めます。
「毎日の仕事を見つめ直せば、独立したときにためになる仕事が山のようにあることに気づきます。常に新しいことに挑戦し、ビジネスセンスを磨くことが大切です」
独立してもやっていける力とは何か。
資格、スキルも大事ですが、一番必要なのは的確な状況判断ができる「ビジネスセンス」なんだそうです。
吉越さんの著書『問題はビジネスセンスを磨くことだ』は週の後半に紹介します。
お楽しみに。
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独立するつもりで働く、という考え方は大事にしたいと思います。そう思えば何事も勉強と考えられるのですが、それと同時に自分や会社のごまかしが許せなくなるような気がします。
それにしても、すずボスが今就職活動を始めたら、受ける企業の担当者の方は、こういう奴がいるから今の若者が・・・ と思われるかもしれません。やっぱり勇気が湧かないな~。
すずボスさん
今、私には「独立するつもりで働く」がいちばんしっくりいきます。退職までに10年もありませんから、上を見るというより自分の納得のいかないことはNOと言える居直りみたいなものが出ています。会社がそもそも存在するのは何のためかを意識しながら仕事をするように心がけています。こういう理屈をこねる社員がいちばん会社には不要でしょうけどね(笑)