どんなに頭がよくて、まじめで、ガッツがあっても仕事ができない人はいます。
『残念な人の思考法』の著者山崎将志さんによるとそういう人は仕事を始めるに当たっての前提条件が間違っていたり、まわりの状況を考えずにしゃにむに仕事を進めたりするのだそうです。
『残念な人の思考法』
山崎将志 893円(日本経済新聞出版社 2010.4.8)
残念な人だけでなく、残念な店もあります。
ホールスタッフがバタバタしているわりに水やおしぼりがなかなか来なく、料理を頼んでも一向に料理も来なく、他のお客さんのテーブルを見回しても前菜しか載っていなくて相当待たされることを覚悟しなければいけないような店です。
山崎さんが最近出来たパスタ店に行ったときの話です。
キッチンスタッフは3人で1人はパスタをゆで、1人はラザニアとリゾットをつくりつつ空いた時間にパスタを袋から取り出し1人前ずつに分け、もう1人はサラダをつくっていました。
パスタ鍋は5層構造。5人分を一度にゆでることになります。ゆであがる時間は6分。
お店は4人席が8席、カウンターが8席の計40席。パスタを40皿つくるためには最低48分もかかることになります。
ラザニア、リゾットはリードタイムも違うし別行程なので別のスタッフがつきっきりとなり、オーブンには一度に2人分しか入らずしかも焼くのに5分もかかります。
山崎さんが店にいたときカウンター前の伝票にはすでにラザニアの注文が9つ入っていたそうです。いちばん最後に頼んだ人は30分待たなければいけないことになります。
この店は、みんながバタバタと忙しく働いているのにお客さんが回転率が悪く利益が伸びない「残念な店」です。
それは前提条件(プライオリティ)が正しくないからです。
山崎さんはもしこの店をコンサルティングするなら次のような改善策を示すと著書に書いてありました。
1パスタは最初から袋から出して1人分ずつより分けておくこと
2注文が多ければざるに2人分入れる。そうすることで一度に10人分つくることも可能。
3サラダは開店前につくっておく。
4ラザニアはメニューから外すか、外さないならオーブンをもう一つ用意する。
残念でない店は土曜日に妻と行った「大阪王将」でしょう(前のブログ記事)
セントラルキッチンシステムなので当然運ばれてくる料理も早くお客さんの回転率が高いです。
味もまあまあだし、ボリュームもあり安い。キッチンスタッフの動きも実にきびきびして効率的に動いているように見えます。
人も店も残念と呼ばれないようプライオリティが必要です。
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段取りの大事さを感じました。
新しい仕事をする時に、じっくり調べてイメージトレーニングまで出来ていると、面白いようにスムーズに進む事があります。
それが出来ず失敗したらそれこそカイゼンの宝箱です。残念な仕事を楽しくする事もできるのも(先日の龍馬伝のように)見方、考え方かもしれません。
私も外食をするたびにこのお店をより良くするにはどうしたら良いかと考える事にしています。
会社もそうですが、社員のやる気や能力等のマネージメントと同時に、如何にして儲かる仕組みを作るかというのが肝心だと思います。
頑張っても儲からない仕組みではモチベーションの維持も難しいですからね。
すずボスさん
昨日放映の龍馬伝「収二郎、無念」は「物事はいろいろな見方ができる」が隠れテーマであったと思います。長州が列強4国と戦いに敗れたことを喜ぶ幕府に対して憤る龍馬に、長州、薩摩などの諸藩、幕府がバラバラだからこそ列強は攻め込む対象が絞りづらくかえって好都合と言葉を返す海舟に感心しました。武市半平太、平井収二郎など土佐勤王党はいろいろな見方、考え方ができなかったから生き残ることができなかったのでしょうね。
くーじゃんさん
おっしゃるとおりです。いかに社員が優秀でやる気があっても、仕組み自体が「残念」だったら、ムダな経費と時間が費やされることになりますものね。外食も味を楽しむだけでなく店員の接客態度や、サービス、店内の動線、システムなど見ると楽しいですね。
こんにちは。
ブログ、大変興味深く拝見致しました。
弊社は設立後まもなく1年ですので、ブログで勉強させて頂きます。
よろしくお願い致します。